脊椎・脊髄の病変による頭痛

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脊椎の病変 / 脳梗塞

脊椎・脊髄の病変による頭痛

必要な検査

問診で発症時刻や経過、既往歴・内服薬を確認したうえで、神経学的診察を行い、以下の検査を組み合わせて診断します。

当院で行える検査

  • 頭部MRI/MRA検査 拡散強調画像(DWI)により、発症直後の小さな梗塞も描出できます。MRAでは脳血管の狭窄・閉塞の部位を確認します。
  • 心電図心原性脳塞栓症の最大の原因である心房細動を検出します。発作性の場合は長時間の記録が必要です。
  • 血液検査 血糖・HbA1c、コレステロール・中性脂肪、凝固能、D-ダイマー、腎機能・肝機能などを評価し、危険因子と全身状態を把握します。

治療

急性期の治療

治療の目的は、詰まった血管を再開通させ、脳のダメージを最小限に抑えることです。時間との勝負であり、適応となる時間には厳密な制限があります。

  • rt-PA静注療法(血栓溶解療法) 点滴で血栓を溶かす薬剤を投与します。原則として発症から4.5時間以内が適応です。出血のリスクがあるため、既往歴や内服薬などから適応を慎重に判断します。
  • 機械的血栓回収療法(血管内治療) 脚の付け根などからカテーテルを進め、器具で血栓を直接回収します。太い血管(主幹動脈)の閉塞が対象で、発症から6時間以内が基本ですが、画像所見によっては最大24時間以内まで適応となる場合があります。
  • 薬物療法
    • 抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレルなど):主に動脈硬化が原因の場合
    • 抗凝固薬(アルガトロバン、ヘパリン、DOACなど):主に心原性・進行性の場合
    • 脳保護薬(エダラボン)、抗脳浮腫薬(グリセオールなど)
  • 全身管理 血圧・血糖・体温・呼吸状態の管理、誤嚥性肺炎や深部静脈血栓症などの合併症予防を行います。

回復期・慢性期の治療

  • リハビリテーション 発症早期から、状態が安定し次第開始します。理学療法(起き上がる・歩く)、作業療法(着替え・食事などの生活動作)、言語聴覚療法(言葉・飲み込み)を、目標に合わせて組み合わせます。
  • 再発予防の薬物療法 病型に応じて抗血小板薬または抗凝固薬を継続します。自己判断での中断は再発につながるため、必ず主治医にご相談ください。
  • 危険因子の管理 高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動の治療を継続的に行います。

再発予防と日常生活で気をつけたいこと

脳梗塞は再発しやすい病気です。一度発症した方はもちろん、危険因子をお持ちの方は次の点を意識してください。

  • 血圧の管理 — 家庭血圧を毎日測定し、記録する
  • 糖尿病・脂質異常症の治療継続
  • 心房細動の早期発見 — 動悸や脈の乱れを感じたらご相談ください
  • 禁煙 — 喫煙は動脈硬化を強く進行させます
  • 節酒
  • 減塩・バランスのとれた食事
  • 適度な運動 — ウォーキングなど、無理のない有酸素運動を習慣に
  • 十分な水分補給 — 特に入浴前後、就寝前、起床時
  • 睡眠時無呼吸症候群の治療 — 大きないびきや日中の強い眠気がある方は一度ご相談を
  • 処方された薬を自己判断で中断しない

受診の目安

こんなときは、お早めにご相談ください

次のような場合は、脳梗塞やその前触れが隠れていることがあります。「気のせいかもしれない」と様子を見ずに、お早めに受診してください。

  • 手足のしびれや脱力、言葉の出にくさなどが一度あったが、いつの間にか治まった
  • 以前より手足が動かしにくい、話しにくいと感じることがある
  • 立ちくらみとは違うめまいやふらつきが続いている
  • ものが二重に見える、見えにくいところがあるといった見え方の変化が気になる
  • 健診で高血圧・脂質異常症・糖尿病・不整脈を指摘されたが、そのままになっている
  • 動悸や脈の乱れを感じることがある
  • ご家族に脳卒中を経験された方がいて、ご自身のリスクが気になる

症状がおさまっていても、受診が必要な状態であることは少なくありません。とくに、一度出た症状が自然に消えた場合(前述のTIA)は、早い時期に評価を受けることが大切です。気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

症状が続いているときは、救急車を

一方で、次の症状が突然あらわれ、今も続いている場合は、受診のご予約をお取りいただくよりも、そのまま119番通報していただくほうが安全です。

  • 片側の手足に力が入らない、しびれている
  • 呂律が回らない、言葉が出ない
  • 顔の片側がゆがんでいる
  • 片目が見えない、視野が欠けている
  • 立っていられないほどのめまい・ふらつき
  • 経験したことのない突然の激しい頭痛

この場合、ご自身やご家族の運転で来院されると、かえって治療の開始が遅れてしまうことがあります。救急隊は、その時点で必要な治療が受けられる医療機関を選んで搬送します。ご家族が異変に気づかれた場合も、ためらわずに救急要請をお願いします。

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